「食べたお客さんに喜びと幸福を持って帰ってもらいたい」そんな思いを込めて名付けた「KIFUKU（㐂福）」は、スパイスと地産地消食材にこだわったスープカレーのお店。

厨房機器の会社で営業担当だった岡野さん(右)、製造担当だった長野さん(左)。
お二人が独立して始めたのが、このお店です。

岡野さんは大阪出身！お話がおもしろく、香川出身の長野さんは穏やかでシャイ。
そんなお二人が横浜の地で出逢いました。
取材当日は店長の長野さんとお話していたところに、岡野さんが登場。

「写真はあまり…」と言っていた長野さんも、お二人になるとこの笑顔。
絶妙なバランスの二人が作り出す空間とカレー。それが、KIFUKUなのです。

関内駅徒歩1分！でも一見、わかりにくいビルの地下一階にあります。
スープカレーの旗だけを目印に、恐る恐る地下に降りていくと、、、

見て下さい！この雰囲気！

ふらりとは入れない隠れスポットの雰囲気が漂っています。
しかし、この並びのお店、、、噂の名店が！！

この地下に、KIFUKUファンのお客さんは、カレーを目当てにやってきます。
ずっと奥まで進みます。

着きました！
「港町のスープカレー屋」をイメージした店内は、女性でも一人でも入りやすい、明るくカジュアルな空間です。
そして、KIFUKUさんのスープカレーと言えば、これ！！

メイン具材・ベーススープの味・追加トッピング・辛さ(0～60まで！)等を選べる、カスタム方式ですが、こだわりの神奈川県産野菜がたっぷりのった「〇〇と１６品目野菜のスープカレー」シリーズは圧巻！
農家を一軒一軒回って仕入れた旬の野菜がたっぷりです。

地場野菜だけに、季節や天候によって仕入れが安定しないことも…
苦労が多いけれど、それでも、「16品目」にこだわっています。
生、揚げ、蒸し、焼きなど、それぞれの魅力を引き出した野菜がこれでもか！とのったカレーは、まさに地産地消のKIFUKUオリジナル！
思わず、「わぁ！」と感嘆の声を上げる瞬間です。
目にも心にも舌にも、彩りが幸福をもたらします。

スープカレーはスープが命。
この味に辿り着くまで、5年。
オープンしてからも、もっと美味しくできるんじゃないか、と常に進化を続けたカレーです。
さっぱりとした和風スープから、濃厚エビスープまで5種類。

今日いただいたココナッツスープは、クリーミーでコクがあって、鼻に抜ける香りと舌に感じる刺激が絶妙…スパイスの心地よさを感じ、とても美味しかったです！
激辛好きではないけど、辛いものは好き、スパイス好き、という私。
辛さレベル20(大辛)を美味しくいただきました。

会社員時代、営業で全国を回っていた岡野さんが、北海道でスープカレーに衝撃を受け、「スープカレー屋をやろう！」ということに。
それから一年、長野さんは北海道に移り住み、名店を食べ歩き、実際にスープカレー屋で働き、準備をしました。

「北海道には師匠がいっぱいいる」

スープカレー屋をやりたいと言うと、惜しげもなく教えてくれる人ばかりだったそう。
オープン後も、電話で相談したり、北海道に会いに行ったりしたそうです。
元々、飲食の経験はなかったお二人ですが、味へのこだわりは本物。
時には喧嘩しながらも、常に改良を繰り返してきました。この姿勢が、応援される理由なんでしょうね。

会社員時代から横浜に住んでいる二人は、横浜の持つ独特の雰囲気が好きで、お店を出すなら横浜に。
そして、絶対美味しいスープカレーで勝負したい。とあえて、スープカレー激戦区関内に出店。
ここでやっていけなければダメ、と勝負をかけてオープンしたそう。

関内は札幌に雰囲気が似ているところも、決め手になりました。
現在は、お店は長野さんが担当し、岡野さんは主にクラフトコーラの開発・販売を担当しています。

KIFUKUさんと言えば、県内初のクラフトコーラを発売したお店。

神奈川県のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。
あぁ、クラフトコーラね。流行ってるよね、と思ったあなた、違います！

元々は、岡野さんの息子さんが大のコーラ好き。

奥さんが「体に悪いから、たくさん飲んじゃダメ！」と言っているのを聞いて、
「何が入っているんだ？」と思った岡野さん。
調べてみるとコーラの原料は、「スパイスじゃないか！」ということで、カレー屋としてスパイスにこだわってきたからこそ、「体によいコーラを作ってみよう！」と開発を始め、試行錯誤を重ねて辿り着いたのが、
無添加コーラ「横浜コーラ」です。
このクラフトコーラも、バリエーションや地域連携など繋がりが増え、進化が続いています。

北海道の料理人の温かな応援を受け、丹精込めて作り上げたスープに、神奈川の地で丹精込めて野菜作りをする農家さんの野菜。

KIFUKUを訪れると、「喜びと幸福を届ける」ために進化を続ける、彩り豊かなスープカレーが、体に心に、スパイスをくれます。
人が繋がってできた一杯のカレーとクラフトコーラ。

関内駅近のビル地下には、今日もパワーチャージできるカレーが待っています。