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あらいきよてる
横浜に詳しいソーシャルデベロッパー。神奈川宿の丘の上で、住宅型複合施設「しぇあひるずヨコハマ」運営 。近年は空き物件や商店街の活性化など、横浜市内外のまちづくりや地域プロモーションにも関わる。週末カメラマン。二児の父でアニメ・サブカル好き。
同じライターの記事一覧商店街が元気なまち「石川町」に、夫婦で営む可愛らしいパン屋さんがあります。
今回ご紹介するのは、パン作りを行う入村広師さんと妻の愛(まな)さん。
穏やかなお二人と、アットホームな店内に焼きたてパンの香りが漂っていて、地域の人のお気に入りの場所になっていることが瞬時に伝わってきます。
入村さん夫婦が石川町でお店をはじめたのは、2018年12月。
広師さんはもともと都内の飲食店で17年勤務し、さらに自分のお店を持つことを目指して、センター南のパン屋で5年経験を積みました。
「はじめ大したことないと思っていたが、大変だった。」
と当時を振り返ります。
今の場所にお店を出すきっかけになったのは、この辺りをブラブラ歩いていたとき、偶然物件を見つけたこと。
「パン屋をやるには狭い」
と最初は言われたそうですが、第一印象が良かったこともあり、この場所に決めました。
「よつばベーカリー」という名前にしたのは、アルファベットは忘れやすいから。
もともと4人家族で(オープン時は5人)幸せの願いを込めて。とのこと。
ー 石川町に店を出して、どうでしたか?
「思いのほか下町で、常連さんとの何気ない会話が多いですね。
季節の話や、ベイスターズの話、あと子育ての話など、みんな『こんにちはー』ってしていきます。」
パン屋はやはり朝が早く、4時くらいから仕事が始まります。
また天気や季節によっても、時間を変える必要があるそうです。
「よつばベーカリー」は小オーブンで1日に何回も焼くのが特徴。
なので、焼きたてに出会える確率は高くなります。
手間は掛かりますが、お客さんにとっては嬉しいですね!
作っているパンは、小さいお子さんや、おじいちゃん、おばあちゃん3世代で楽しめるものがメイン。
オシャレなものではなく、「クリームパン」「メロンパン」「きんぴらごぼうとチーズのおやき」「ちくわパン」など、和食のテイストをオリジナルで入れつつ、地域の人たちが慣れ親しんだパンを充実させています。
客さんの大半がご近所さんということもあり、コロナでも売り上げは減りませんでした。
また、お客様から感想を多く頂けるのが有難く、やりがいにもなっているそう。
1歳のお祝いに、一生餅の代わりにパン。という心温まるエピソードも。
入村さんも育児中ですが、パン屋を経営しながら、子どもたちとの時間も大切にしています。
仕事の始まりは早いものの、18時には店を閉められるので、夕食を子どもたちと一緒に食べているそう。
お話を伺っていると、近所の小学生が一人でお店にやってきました。
すると愛(まな)さん
「髪型変えたねー」
と声をかけました。
なんでもない日常の中に、ぬくもりと優しさを感じます。
お店は、日曜、月曜、祝日は休み。
広師さんは、次男のサッカーでパパコーチとして地域で指導をしているそうです。
お二人は休みの日でも、パン屋を巡り、食べるのが趣味だとか。
(広師さん個人的には、カレーやハンバーグが好き。とのこと)
最後にお二人は、とても素敵な笑顔で、
「お客さんとのやりとりの時間は楽しいし、商店街のつながりが嬉しいです。」
とお話してくださいました。
小さな幸せを感じられる「よつばベーカリー」に、是非お立ち寄りくださいね!
Shop info/店舗情報
- よつばベーカリー
- 住所
- 横浜市中区石川町2丁目68−4
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