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あらいきよてる
横浜に詳しいソーシャルデベロッパー。神奈川宿の丘の上で、住宅型複合施設「しぇあひるずヨコハマ」運営 。近年は空き物件や商店街の活性化など、横浜市内外のまちづくりや地域プロモーションにも関わる。週末カメラマン。二児の父でアニメ・サブカル好き。
同じライターの記事一覧青葉区鴨志田にある主婦目線のカフェ「ウチルカ」をご存知でしょうか。
「小さな工房から『おいしい』毎日を」というコンセプトで、2010年から営業してきましたが、一昨年に改装し、テラス席もある北欧スタイルになりました。
地元野菜を使ったランチプレートなど、テイクアウトできるメニューが豊富なカフェですが、特に人気なのが「艶とろチーズケーキ」です。甘さとチーズの風味のバランスがちょうどよく、口の中でとろける感覚は絶品!
とにもかくにも食べてみてください!

店内はとても居心地がよく、お散歩の途中に利用する人も多いのだとか。
実際、通りすがりの人も入りやすいように、夏は全面を開放するそうです(気持ちよさそう!)
また、ほぼすべてのメニューでテイクアウトが可能なので、例えば、近くにある「こどもの国」に出かける際に立ち寄って、ちょっとオシャレなピクニック気分を味わう!といった流れも、おススメです!

北欧スタイルに改装する際、建築の本や雑誌をみながらスタッフのみんなでアイデアを出し合い、一部「DIY」も実施したとのこと。店内の空間に、手触りのあるアットホームな印象を受けるのはそのためなのでしょう。

気になるのが、「ウチルカ」という独特の名前。
こちらは4文字しばりという何となくのルーツの下、やはりスタッフみんなで考案したそうですが、
北欧の言葉の意味はなく、、
「ウチくルカ?」のニュアンスなんだそう。
(なるほど。納得しました)

もともと主婦目線の店づくりをしていることもあり、スタッフさんは子どものいる主婦がほとんど。
子どもの事情で休みも突発的に起こるが、そこはお互い様でカバーし合えるのが働きやすいポイントでもあります。みなさん、片付け、言葉おこし、メニュー開発など、それぞれの得意分野を活かすことで、非常にやりがいを感じているとのこと。

店長の阿部さん。
ご自身に子どもが生まれた翌年、職場復帰で都内に通勤することに壁を感じていた際、元店長から栄養士として調理しないかと声を掛けられたことがきっかけで、働き始めました。
家から近く、子どもが小さいうちは何かあってもスグ対応できる、そんな安心感と、社会にふれていたいという意欲の両方が実現できたことが、長くウチルカで働くモチベーションとなったそうです。

さて、代表の金子さんですが、実家の本業は金子石油店というガソリン屋さん。
地元では「豚のいるガソリンスタンド」として有名で、何と6人のお子さんのパパなのです!
そんな金子さんが、飲食店の経営に乗り出したきっかけについて伺うと、
「ガソリン屋は正直、値段だけの世界だった。個性を出せる飲食店が羨ましかった。」
と胸のうちを語ってくださいました。
現在のウチルカの雰囲気も、スタッフさんみんなで考える運用も、それぞれ個性を大事にしているのは、そういった思いが背景にあったのでしょう。
今後の展開として、自動販売機でスイーツを販売することも具体的に進めていて、より多くのお客さんとの接点を増やしていくのだとか。
さらなる進化、とても楽しみです!