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美味しいから、また食べたい。グルテンフリーのパンと焼き菓子「Bake277」店主 滑川 里恵子さん
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    梅田 愛生

    梅田 愛生

    米粉の食べ物に目がないフリーライター。東京出身。「街並みが好き」という理由で過去2年間、職場から1時間以上離れた横浜でひとり暮らしをしていた。小麦粉によるアレルギー反応を起こした経験があり、食生活は基本グルテンフリー。

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    元町商店街のにぎわいを離れ、少し坂をのぼった先。住宅街の真ん中にわざわざ行きたいパン屋さんがある。


    市営バスに乗り、柏葉停留所で下車。目の前に見える黒い壁のおうちが目的地のBAKE277だ。

    中へ入ると、香ばしいにおいがふわっと鼻をくすぐる。出迎えてくれるのは、棚に並ぶとりどりのパン。

    これら全部グルテンフリー。小麦粉ではなく米粉で焼き上げられている。

    「いらっしゃーい」と、奥のキッチンから聞こえる声は、店主の滑川里恵子さんだ。

    里恵子さんとは最初、SNSで知り合った。

    わたしのあげたグルテンフリー店情報にリアクションをくれて、以降何度かやり取りををしていたのだけど、そのうちご自身が小麦粉不使用のパン屋さんを始められたので驚いた。

    店内のパンと焼き菓子は全部、里恵子さんのお手製。

    順番に焼いていき、すべての種類が出中へ入ると、香ばしいにおいがふわっと鼻をくすぐる。出迎えてくれるのは、棚に並ぶとりどりのパン。そろうのはだいたい11時半くらい。

    午後になると今度は売り切れも出てくるので、色々選びたいならお昼前の訪問がおすすめだ。



    これと、これと……あとこれもください!

    次々指さすパンを袋に包んでくれるのは、夫の裕司さん。脱サラして里恵子さんと二人三脚、お店を営んでいる。

    あっという間に手提げ袋がずっしりと重くなってしまった。

    ちなみに店内の一角ではご友人がセレクトした輸入雑貨も販売されている。海外のマーケットのようで、眺めているだけでわくわく。


    そうそう、忘れてはいけないのが看板犬・真司くんへのご挨拶。

    人懐っこい真司くんとの触れ合いも、ここに足を運びたい理由のひとつだ。





    店内のベンチではイートインもできる。さっそく、焼きたてのカマンベールチーズクッペをいただくことにした。


    外がぱりっと香ばしく、中はもっちり
    。ごろっと入ったチーズの、とろける食感がたまらない。

    パンの味と食感には、食いしん坊を自負する里恵子さんのこだわりが詰まっている。

    「もともとハード系のパンが好きなんですよ。周りは硬いんだけど、中がつやつやで、水をふんだんに蓄えてる。その焼き方は米粉パンにも通用すると思って」




    今日はデザートにブルーベリーチーズタルトも食べちゃおう。この、口の中でほろっとほどけるタルト生地も、もちろん小麦粉は使われていない。

    自身も体質のためグルテンフリーを実践する里恵子さん。

    パン屋を開くにあたって大事にしたのは、みんなが楽しく買い物できること。

    「私はグルテン摂らないけど、私に付き合って主人が好きなものを食べれないのは違うなと思っていて」

    だから、できる範囲でいろんな種類のパンを焼く。

    健康に気をつかうひとにはシンプルな食パンを。甘いものが好きなお子さんにはマフィンやケーキを。がっつり食べたいひとには、ボリューミーなコーンマヨパンやソーセージドッグパンを。

    小麦粉が食べれる人も食べられない人も、みんなに我慢せず、美味しいパンを味わってもらいたい。

    グルテンフリーだから、知り合いの店だから、だけじゃない。

    美味しいものを食べたときのシンプルな幸せと出会えるから、またここにパンを買いに来たくなる。

    Bake277

    住所 横浜市中区柏葉27-7

    営業時間 10:00~18:00

    定休日 火曜日/水曜日(月曜日は不定休)

    最新の営業情報、パンの焼き上がり情報はInstagramにて

    ヨコハマフードラバーズ装飾
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