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成瀬優子(むっく)
同じライターの記事一覧仕事帰りに関内桜通りを歩いていた私は、入口を見た瞬間、「美味しそうな店見つけちゃった!」と思いました。手書きの看板メニューを見ていると、オーナーシェフの堀さんに声をかけられました。感じのよい店内空間と気さくなシェフ。これは気になる!と再訪を約束しました。
bistro maruは、2022年6月オープン。営業時間は14時から23時。旬を大切にしたカジュアルフレンチと自然派ワインをはじめとする、美味しいお酒が楽しめます。ランチがなく、14時からオープンの理由は?と聞くと、「昼間の時間帯でも夜と同様に、いつ来ても食事もお酒も楽しめて、ゆっくりして欲しいので」と。子育て中で夜出歩くのが難しい私には、夜と同様に昼間楽しめるなんて!天国です。もちろん、ご家族でもどうぞとのことなので、子供を連れての来店もOK。
おすすめのドリンクを並べてもらいました。どれにしようか…嬉しい迷い時間。テーブル席とカウンター席の店内は、ふらり一人でも楽しめます。カウンターに座ったら、是非シェフに話しかけてみて。
一皿目に選んだのは巨峰の白和え。フルーツは旬で変わります。マスカルポーネと豆腐がベースになっており、チョコレートと山椒がアクセントに…あぁ、美味しい!と声に出していました。ワインと相性抜群です。
“究極のフライドポテト”はビールと。中はしっとり外はカリッと…美味しくて作り方聞いちゃいました。
“牛すじとろたまパルミジャーノ”。名前の時点で、もう、ずるい!インスタ映えするビジュアルであることはもちろん、どのお料理も、美味しくするための手間を惜しまない、喜んでもらいたいという姿勢が嬉しくなります。
〆はTKTKG!!トリュフとカラスミ、卵の組み合わせは最高!!大口ゆの鮨自家製カラスミを使ったコラボメニュー。
オーナーシェフの堀さん(右)は、旭区出身。野毛のお店でスーシェフを務めた後、自分の理想を形にするために、独立しました。その理想とは、「自分の好きなものを集めた、友達が集まるような場所を作りたい」ということ。前のお店の後輩だった種元さん(左)に一緒にやろうと声をかけ、スーシェフに。 二人で、お客さんも自分たちも居心地がよい店作りを心がけています。
「maru」という店名は、人があつ“まる”、絆がつよ“まる”、というような、堀さんが目指す場所のコンセプトが込められており、更には奥さんから「丸くなった」と言われたことも影響しているそう(笑)
小学4年生から高校まで、野球少年だった堀さん。店内にはベイスターズのユニフォームが飾られています。野球好きの方は是非話しかけてみて!負けず嫌いの性格と、一つのことを深掘りする性格が、よりよいものを作りたいという姿勢につながっています。 学生時代はアパレル関係の仕事を目指していたそう。持ち前のセンスは、料理の素材や調理法の組み合わせにも感じられます。飲食店でのウェイターのバイトから始まった飲食業界。今振り返ってみると、子どもの頃、友達を家に呼んで、大好きだった“おやじの卵焼き”を作って振舞っていたとか。その頃から、人が集まること、美味しいもので人が喜ぶことが好きだったんですね。
ちなみに、スーシェフの種元さんは、現役スイマーです!二人ともスポーツマンで爽やか!
時間がある時は、近隣のお店に挨拶に行ったり、情報収集したり。近くのお店とも繋がりたいと思っているそう。みんなでこの町を盛り上げたいと考えるシェフが、ここにもいました。「お店をプラットフォームにして、色々な人や事と掛け算していきたい」というmaruのこれからが楽しみです!人との繋がりを大切にする堀さんは、「自分のために飲食をやっている。エゴイズムなんです。」と言いますが、そのエゴイズムで作られた場所が本当に心地よかったです。カジュアルなんだけどちょっとの特別感でもてなしてくれる、そんな友達の家に遊びに行くように、時々自分の顔をゆるませに来よう、と思わせるお店でした。
優子
Shop info/店舗情報
- bistro maru
- 住所
- 横浜市中区相生町3-53 GPビル1階
- 営業時間
- 14-23時(F Lo.22:00 D Lo.22:30)
- 定休日
- 月曜日
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