- 関内・伊勢佐木町
- バー・バル
あらいきよてる
横浜に詳しいソーシャルデベロッパー。神奈川宿の丘の上で、住宅型複合施設「しぇあひるずヨコハマ」運営 。近年は空き物件や商店街の活性化など、横浜市内外のまちづくりや地域プロモーションにも関わる。週末カメラマン。二児の父でアニメ・サブカル好き。
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「関内でどこか面白いお店を紹介してください!」という質問に、スパっと答えられる人はどのくらいいるだろうか? 飲食店である以上料理が美味しいのは前提であり、それ以外の魅力やエンタメ要素があるか否かは、競合がひしめく関内の店にとって重要なテーマである。
常盤町にある「Dining&Bar CRUISE」は、ターコイズブルーの看板とドアが特徴の、とてもオープンな店である。
お店のドアは営業時間中は開け放たれていて、なおかつ外のスペースで飲むことも可能だ。
店内に入ると、ジャングルを思わせる自然系のグリーンの壁に、オシャレで夜のお店みたいなボトルがズラリと並んでおり、他の店と様子がまったく違う。
これは一体どういうことなのか。
CRUISEの倉本ひかるさんは、別のお店のオーナーから「あの人は本当に面白い」と指名された名物店長だ。
人一倍のノリの良さ、テンションの高さに元気をもらえる。
飲食店はたくさんあれど、ここまで正統派なギャルが店長をしている店も珍しい。
このお店にくる以上、ひかるさんと一言も会話をしないで料理だけ食べて帰ることはありえない!と個人的に思うし、恐らくほかのお客さんもそう思っているに違いない。
ひかるさんはネイルサロンやカラオケバーなどさまざまな店舗の経営経験があり、JCI(横浜青年会議所)の活動にも力を入れていたりと、聞けばきくほど奥が深いことが良く分かる。
「ハマスタで試合がないときは歩いている人少ないし、若い人もあまりいないよね。」
「数十年経ったらどうするの?」
関内のまちに対するこんな課題を、常連のお客さんと話し込んだりする場面も。
面倒見がとてもよく、聞き上手なので、お客さんやスタッフさんから慕われているのだ。
再び店内に目をやると、印象的なアートがドアなどに描かれている。
こちらは、アーティスト名「JUNK-R」ことRyotaさんのアートで、最近は石川町駅近くの川沿いにも大きなウォールアートがあるので、見たことがある人もいるかもしれない。
BGMは何といってもレゲエ。
ひかるさんもレゲエ好きで、ご自身でもセレクター(いわゆるDJ)をすることもあるのだとか。
中南米っぽい雰囲気はそこから来ているのだ。
料理の方はというと、おススメのタンドリーチキンはここでしか食べられない、クリーミーでコクのある味わい。
開放感あるお店といえば、やはりこうしたエスニックな料理が食べたくなるもの。
スパイシーなものは少し苦手という人も、ピザやパスタといったメニューも豊富なので安心して欲しい。
少し多めに頼んで、カウンターのお客さんと皆でシェアするのも楽しい。
CRUISEの人たちは、ひかるさんもお客さんもみんなで乾杯するのが大好き!
誰かのお祝いがあれば、自然とカウンターにグラスが並び、みんなと動画を撮り始める。
ちょうどRyotaさんが来店してきたりして、石川町話で盛り上がることもあった。
最近はももかさんという新しいスタッフさんも入って、さらにパワーアップしている様子。
そして、ひかるさんは、ももかさんを妹のように可愛がっている。そのやりとりが微笑ましい。
関内はどんな個性も受け入れるまちだ。
それをよく体現しているなと来るたびに思う。
元気をもらいたいとき、まちに開いてるドアからサクッと訪れてほしい。
Shop info/店舗情報
- Dining&Bar CRUISE
- 住所
- 横浜市中区常盤町2-15三洋ビル101
- 営業時間
- 18時〜翌5時
- 定休日
- 日月(他不定期で休み)